トピックス

  • 2024.8.3(最終更新日:2024.9.6)

    <電気通信>安全衛生キーワードを覚えよう

    労働災害の発生件数は、事業者をはじめとする関係者の熱心な取り組みにより、年々減少傾向にありますが、今なお全国で50万人もが被災しています。

    厚生労働省「職場の安全サイト」

    労働災害の防止や作業場の安全衛生を促進するには様々な取り組みがありますが、そのひとつに安全衛生に関する標語やキーワードを共有することがあります。「安全第一」「安全、ヨシ!」などの標語は、作業中の注意喚起を促し、全員が安全に対する意識を高める助けになり、事故のリスクを減少させることができます。

    ここでは労働災害防止・安全衛生促進のための安全キーワードについて解説します。

    安全衛生キーワード

    TBM(ツールボックスミーティング)

    作業前の短い時間を使って職長を中心に作業チーム全員が安全作業について話し合う安全教育
    新規入場者教育
    新しく作業場に入場する作業員に対し、事業者が作業員の経験や技術力をふまえたうえで作業場特有のルールや慣習について指導する安全教育

    安全管理者の職務
    朝礼、4S運動、TBMなど労働者に対する安全教育を行う

    4S運動
    「整理」「整頓」「清潔」「清掃」の頭文字を取ったもので、職場環境の整備により安全衛生を促進する運動

    KYK(危険予知活動)
    危険作業に従事するにあたり、テーマを定め、どのような危険が潜んでいるか話し合うことで安全衛生を促進する運動

    オアシス運動
    「おはよう」「ありがとう」「失礼します」「すみません」の頭文字を取って名付けられた、コミュニケーションを図ることで現場の安全衛生を促進する運動

    ヒヤリハット運動
    ヒヤリとしてハッとしたものの、重大な労働災害には至らなかった事象を取り上げて、労働災害の原因を取り除く運動

    安全パトロール
    事業所や単位作業場を巡回し、危険個所や危険作業がないか定期的に確認し労働災害の原因を取り除く運動

    COHSMS(コスモス)
    建設業者がPDCAサイクルにより自主的かつ継続的に安全衛生を促進するための仕組み

    安全施工サイクル
    毎日、毎週、毎月の安全衛生管理上の基本事項を定型化、習慣化したもの

    ハインリッヒの法則
    1件の重大な労働災害の影には、29の軽微な事故が隠れており、その背景には300件もの以上が隠れているという法則

    熱中症の手当
    塩分を含んだ水分を飲ませる。意識が混濁したり水分が摂取できない場合には直ちに救急搬送の手配をする

    熱中症の予防
    多量の発汗を伴うことが予測される作業場においては、作業者が定期的かつ容易に補給できるよう塩及び飲料水を配備する

    このほかにも、安全衛生管理に関するキーワードや標語は多数あります。共通の標語を作業員で共有することは、労働災害防止のために非常に効果的です。安全な職場を実現するためには、標語やワードを積極的に活用し、全員で協力して安全を守る意識を高めていくことが求められます。

    厚生労働省「安全衛生キーワード」