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2024.8.3(最終更新日:2024.8.12)
<電気通信>ケーブル配線/施工管理上の留意点
「電線」や「ケーブル」とは有線電気通信を行うための導体のことで、代表的なものとしては、低圧ケーブル、光ケーブル、UTPケーブルがあります。強電流電線は含まれません。
ケーブル配線の種類と施工管理上の留意点
「ダクト内配線」
・通線は、ダクト内を清掃した後に行い、ダクトのふたには電線などの荷重がかからないようにする。「金属ダクト・バスダクト」
・ダクト相互やダクトと配分電盤、プルボックスなどの間は、完全に突合せてボルトなどにより接続する。バスダクトとは、アルミニウムや銅の導体を絶縁物で覆い、鋼板のケースに収めたダクトのことです。BUSBER(導体)+DUCT(ダクト)で「バスダクト」と呼ばれます。「ライティングダクトの施工」
・ライティングダクトを支持する際の支持点間隔は、2m以下となるようにしなければならない。「フロアダクトの施工(床下線ぴ工事)」
フロアダクト相互、フロアダクトとボックスは堅ろうに接続し、電気的に完全に接続する。「一種金属線ぴ(メタルモール)・二種金属線ぴ(レースウェイ)の施工」
・線ぴを支持する際の支持点間隔は1.5m以下になるようにしなければならない。メタル通信ケーブル配線の施工管理上の留意点
「構内用ケーブル/CPEVケーブル/屋内通信線の接続」
・通信線の相互接続は、10mm以上ずらした段接続とする。「UTPケーブルの施工」
・延長100mを超えて敷設しない。「UTPケーブルの端末処理」
・ケーブルの成端作業時、対のより戻し長は最小とする。「高周波同軸ケーブルの接続」
・ケーブルの相互接続と端末への接続は、高周波同軸コネクタを用いて行う。「電線相互の接続」
・合成樹脂製可とう電線管や硬質ビニル管、金属管、金属製可とう電線管の内部では接続や分岐をしない。「弱電ケーブルの端末処理」
・弱電ケーブルの端末処理は、くし形または扇形に編み上げの上、端末に成端する。「光ファイバケーブルの管路への敷設」
・通線確認試験を行う場合には、事前にメッセンジャー等で線通しを行い、引き続き通線確認用テストケーブルを通す。「光ファイバケーブルの心線接続」
・接続は、ほこりと湿気を避け、作業環境に応じテントの中で行う。機材、工具、材料を地面や床面に置かないよう、簡易作業台で作業する。「光ファイバケーブルのコネクタ接続」
・コネクタ相互が半刺しにならないようにカチッと音がする等により最後まで挿入したことを確認する。「光ファイバケーブルのOTDR(光パルス試験器)の測定」
・光ファイバ上の任意の位置の「反射光の強さ」を測るので、接続損失や急な曲げによる損失を個々に知ることができる。「光ファイバケーブルの挿入損失法」
・光源から出た光を励振器(れいしんき)に入射させ、その出射端での「光の強度」と、さらに被測定光ファイバを通過して出射された「光の強度」の差から被測定光ファイバの損失を測定する。「光ファイバケーブルのカットバック法(切断法)」
・入射端から1~2m離れた地点で切断した末端地点の「光の強度」と、切断前の光ファイバから出射される「光の強度」を比較して損失を測定する。「露出配線」「転がし配線」
・露出配線のケーブルの接続は、合成樹脂モールド工法やボックス内配線とする。「地中管路内への通信ケーブル配線」
・管内にケーブルを敷設する場合は、引き入れに先立ち管内を清掃し、ケーブルを損傷しないように管路口を保護した後、丁寧に引き入れる。「二重天井内配線」
・支持具、支持材等を用い、ケーブル被膜を損傷しないように造営材等に固定する。ケーブルの支持間隔は2m以下とする。二重天井とは、上の階のスラブ(構造床)から離して、空間を空けて天井仕上げ材を張る二重構造の天井のことです。「床上配線」
・カーペット敷の場合は、カーペットの下に転がし配線をする。「平型保護層配線」
・床面を清掃し、付着物を取り除いた後に敷設し、幅30mm以上の粘着テープで1.5m以下の間隔で固定する。平形保護層配線は、とても薄い電線をタイルカーペットの下に配線する工事のことです。「ケーブルラックの敷設」
・アルミ製ケーブルラックは、支持物との間に異種金属接触による腐食を起こさないように取付ける。「架空配線」
・有線電気通信法に準じて、道路や鉄道の建築限界、建物や電線等との適切な離隔距離を確保する。「機器端子との接続」
・端子板への接続は、出側を右側とする。
「端子盤内の配線処理」
・端子盤内の配線は、電線などを一括に整然と行い、くし形編出しして端子に接続する。更に詳しい配管工事の施工管理上の留意点は、「国土交通省「電気通信設備工事共通仕様書」はこちらからご覧になれます。