トピックス

  • 2024.9.6(最終更新日:2024.9.6)

    <新商品のご紹介>AI行動解析システム「VP-Motion®」

    監視カメラに「知能」を与える「VP-Motion®

    「VP-Motion」は、人の行動を解析して映像出力する人工知能(AI)アプリケーションです。AIに様々な行動パターンを学習させることで認識能力が向上し、不安全行動や、転倒事故、作業ミス、不審行動などの異常行動をリアルタイムに認識することができ、作業効率や安全性を高める監視システムの構築が可能となります。
    VP-Motionは、NEXT-SYSTEM Co.,Ltd.の登録商標です。

    人の行動をAIが「学習」して「自動検知」!「VP-Motion」紹介動画

    VP-Motionの学習と解析の流れ

    VP-Motionが行動を学習し解析を行うまでに、次の3つのパートがあります。

    Step1.「VP-Motion Annotar」で教師データを作成

    認識したい動作を正しく学習させるため、名前(ラベル)と行動が紐づいた教師データを作成・出力します。見本となる動画から認識したい動作の開始と終了時間を指定し、矩形で人を囲うように設定したエリアに名前(ラベル)を付け、行動とラベルを紐づけします。最後に学習システムに対応したフォーマットに出力して完了です。学習や認識精度が不十分な場合は「VP-Motion Annotar」で学習を重ねます。

    Step2.「VP-Motion Trainer」で学習済モデルを作成

    Step1で作成した教師データから、「VP-Motion Trainer」が学習済モデルを作成します。複数人で作成した教師データを集約し、1つの学習済モデルとして出力することも可能です。学習速度は1動画あたり数十秒~数分で学習が可能です。(動画解像度やフレーム数、動作PCのスペックにもより変動があります。)

    Step3.監視システム「VP-Motion Monitor」で最大8画面のモニタリング

    Step2で作成した学習済モデルを使って、認識したい行動を検出できる監視システムです。「骨格ベース」と「画像ベース」の2つのアプローチで、行動を認識し解析します。行動検出ログ付きの監視カメラの録画ソフトとしてもお使いいただけます。

    骨格ベース行動解析の特長

    骨格ベースでの解析では、人の骨格情報を基に解析します。認識したい動作や行動に大きな特徴がみられる場合に効果的で、上半身のみの映像や、人同士が重なっている場合でも認識が可能です。また、短時間の学習で人の動きを高精度に解析することが可能です。活用することで定型作業や人物の動作のチェックがスムーズになり、作業漏れや事故防止や目が行き届かなかった細かな作業の監視が可能となります。作業時の転倒事故や熱中症症状がある作業員の早期発見にも役立ちます。

    画像ベース行動解析の特長

    画像ベースでの解析は、背景、物体、色味など周りの情報を含めて解析します。手に持つ工具や作業対象の装置などの人体周辺の画像情報も含めて検知できます。工具を扱った手元の細かい動きなど、骨格動作の特徴が少ない場合の解析に効果的です。「頭部」「上半身」「全身」「両手」「手元切り抜き」「カスタム」から解析部位を選択し、周囲の影響を受けることなく、学習と解析が可能になります。Ver.1.3.0からの新機能となります。

    画像ベース行動解析の活用事例

    Case.1 手をポケットに入れて歩く不完全行動検知(両手切り抜きモード)

    Case.2 保護具非着用の不安全行動検知(頭部切り抜きモード)

    さらに高度な学習のために「VP-Motion Analyzer」

    「VP-Motion Analyzer」は複数の動画を高速で解析する動画専用の解析アプリケーションです。

    「VP-Motion Analyzer」のメリット

    ・複数動画をフォルダ単位で一括適用することで、解析作業が大幅減
    ・リアルタイム処理での待ち時間が無く、バックグラウンド実行で高速解析
    ・コマンドで動作するため、あらゆる自動システムと組み合わせることが可能
    ・動画毎のラベル別の作業時間を集計してCSV出力が可能になり、ビッグデータとして活用

    様々な「VP-Motion」活用事例

    Case1.安全確認の「指差呼称」をチェック
    製造業や建築業においては危険な作業を伴う業務も多いため入念な安全確認が求められます。
    危機回避やヒューマンエラー対策に効果的な「指差呼称」のチェックを行います。

    Case2.生産・建築現場での転倒検知
    工場や工事現場での作業員の転倒を検知し周囲に通知することで、発見・対応までの時間を短縮し、重大な労働災害につながることを防ぎます。

    Case3.医療・介護の現場での転倒検知
    高齢者や患者の転倒やうずくまりを早期に発見し、速やかに介護士に通報します。介護士不足による施設内の安全維持の課題をサポートします。

    Case4.工場での作業ミス検知
    作業ラインでの作業手順や工程を成功パターン・失敗パターンとして学習します。作業手順のミスを検知することで作業導線の見直し効率化が期待できます。作業員だけでなくロボットアームや工場機械の稼働記録にもご活用いただけます。

    Case5.スポーツ・運動解析
    構える、打つ、投げるなど、フォームを解析することで正しい動きへの修正へ繋げます。スクワットやジャンプなど、筋トレの回数をカウントすることも可能です。

    製品供給元: 株式会社ネクストシステム


    AI行動解析システム「VP-Motion」を使った課題解決について、ご提案やお見積り等ぜひご相談ください。