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2024.1.5(最終更新日:2024.8.6)
<電気通信>様々な通信線路施工
線路とは?
送信と受信の場所との間に設置されている電線と中継器その他の機器、支持物を「線路」と言います。「電線」とは有線電気通信を行うための導体のことで、代表的なものとしては、低圧ケーブル、光ケーブル、UTPケーブルがあります。強電流電線は含まれません。
「低圧」とは直流750V以下、交流600V以下の電圧を言います。防犯カメラ工事を含む電気通信で使用できる最高電圧は100Vなので、実質的に低圧での線路工事が該当することになります。電路とは?
電気が通る回路を「電路」と言います。
接地とは?
接地とは、設備を導体によって大地と電気的に接続することです。接地が施される代表的な設備としては、電気設備(電力、信号、通信、無線等)と避雷設備(避雷針、架空地線等)があります。
接地工事の種類には、下記のA~Dの4種あり、低圧はC種、D種が該当します。A種:高圧用の電気機械器具の金属製外箱、避雷器などに施す接地工事。高圧機器による感電等の災害防止用の接地工事
B種:高圧と低圧を変成する変圧器の低圧側1線に施す接地工事
C種:300Vを超える低圧電気機械器具の金属製外箱や金属管などに施す接地工事
D種:300V以下の低圧電気機械器具や金属製外箱および金属管などに施す接地工事絶縁抵抗とは?
「絶縁抵抗」とは、絶縁体の抵抗値で、絶縁性を表わすものです。
電気設備や電子機器の回路においては、電気を流す部分がある一方で、電気が意図しない場所に流れ出していかないようにしなければいけないため、絶縁体を用いて適切な絶縁を行う必要があり、その抵抗値についても規定があります。絶縁抵抗の規定
低圧電路:対地電圧もしくは線路電圧が150V以下の場合、0.1MΩ以上(対地・線路のどちらも)
通信線路:通信線路の絶縁抵抗は直流100Vで測定し、1MΩ以上低圧ケーブルの配線方法
仕上り外径の6倍以上で支持間隔2m以下とし、通信用メタルケーブルを抵触させないようにする必要があります。低圧幹路のケーブルの許容電流は、ケーブルに接続される負荷の定格電流を合計した値以上にし、ケーブルを保護する過電流遮断器の定格電流は、低圧幹線の許容電流以下とします。
低圧屋内配線の敷設場所による工事の種類
敷設エリアの湿度条件x工事の種類別により規定があります。
・乾燥エリアx300V以下=主な工事でOK
・乾燥エリアx300V超過=金属線ぴ工事(メタルモール)はNG、それ以外は主な工事でOK
・湿気エリア=金属線ぴ工事(メタルモール)、金属ダクト工事はNG
・乾燥&湿気エリアx金属管・金属金属製可とう電線管(配管)はOK各種配線材の種類
配線を支える固定させる配線材として、ライティングダクトや、金属製線ぴ(一種:メタルモール/2種:レースウェイ)等があります。
・ライティングダクトは開口部を上に向けて設置しない(埃による火災防止)
・一種金属製線ぴ内では電線に接続点を設けない
・一種金属製線ぴに納める電線本数は10本までとする(メタルモール)
・二種金属製線ぴ内に納める電線は断面積の20%以下とする(レースウェイ)同軸ケーブル
アナログやAHD信号の防犯カメラは、同軸ケーブルで配線します。
同軸ケーブルの特徴
・伝送媒体が10BASE2、10BASE5
・外部からの雑音の影響を受けにくい
・特性インピーダンスが異なる2本のケーブルを接続したとき、接続点で送信側に入力信号の一部が戻る現象を「反射」という。
・平行線路は、電磁波が線路の外部空間に解放された状態で伝送されるため、外部空間の電磁波からの干渉に弱く、外部空間への電磁波の放射が生じる。
・同軸ケーブルの特性インピーダンスは、内部導体の外形と外部導体の内径の比を変えると変化する。一口に同軸ケーブルといっても用途や構造により様々な種類があり、ケーブルの呼び方によって仕様が決められています。
同軸ケーブルの呼び方
ケーブル種別の仕上がり外径許容値
ケーブルは種別により屈曲時や仕上時の曲げ伸ばし半径の許容値が決まっており、その範囲内で敷設する必要があります。
ケーブル種別 規定 UTPケーブル 延長時・固定時半径 仕上がり外径の4倍以上 低圧ケーブル 屈伸半径 仕上がり外径の6倍以上 光ファイバーケーブル 敷設後半径 仕上がり外径の10倍以上 延線時半径 仕上がり外径の20倍以上 架空配線
電柱に設置されている既設通信ケーブルと同じルートに架空配線を行う場合や、他人の建物の隣に架空配線を行う場合は、離隔距離は30cmを超えないといけません。(30cmはNG)